2013年3月12日火曜日

仕事でも、子育てでも!人を動かす指示の出し方

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人を動かしやすい指示の出し方を心理学のひとつ、行動分析学を用いて解説。



■■ 人を動かす「指示の出し方」


マネジャーをしている私は、日々の業務の中で部下に指示をだすことが多くあります。それは部下を動かして成果を上げるためです。

しかし、指示を出してもなかなか部下が動かないことがあります。やることはわかっているはずなのに、動いてくれない・・・なんで?!とイライラしてしまうことも多々経験します。

マネジャーとしてだけでなく、子育てでも同じようなこともあります。「勉強しなさい」や「静かにしなさい」など子供たちに指示を出しますが、子供はあまりいうことを聞いてくれません。行動が変わらないのです。

なぜなんだろう、どうして動いてくれないんだろうと疑問に思う日々でした。しかし、いま学習を深めている「行動分析学」に、それを解決してくれそうなヒントが書かれていたのでご紹介します。



■■ 指示は具体的に!


前に書いたように、子供に「宿題をしなさい」や「静かにしなさい」と指示を出すことは、あなたもよく経験することではないでしょうか?子供たちだって、宿題をしなければならないことや公の場では静かにしなければいけないことは経験的にわかっています。

仕事でも同じことが起きます。
「もっとはやく出勤しましょう」や「テキパキ動きましょう」など指示を出します。しかし、思ったほど成果が上がりません。これはなぜでしょうか?


行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)」によると、これらの指示で人が動かない理由は指示が曖昧だからということになります。

指示を出すときには、できる限り動きやすい指示でなくてはならないとのことです。そして、動きやすい指示とはどんな指示か?

それは、「具体的な指示」でなくてはなりません。

前の例で言えば・・・
「宿題をしなさい」 → 「5時までに漢字ドリル7ページ目をやりなさい」

「もっとはやく出勤しましょう」 → 「8時までにタイムカードを押しましょう」

このように具体的に指示を出すと、やるべき行動がはっきりするため、指示を受けた側が動きやすくなるのです。



“あいまいな指示を具体的な行動のレベルに落とし込むことを行動的翻訳という”


専門用語では行動的翻訳というようですが、人を動かすためには、とにかく指示は具体的に出す必要があるのです。私たちは曖昧な指示を出し続け、指示を受ける側を惑わせているのです。

この行動的翻訳を理解して、具体的な指示を出すことが人を動かすための近道となることは間違いありません。あなたもいまこの瞬間から、指示を具体的にしてみてはいかがでしょうか?





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