最近は、Toodledoについての記事などを多く書いていましたが、久々に行動分析学の記事を書いてみたいと思います。
今までいくつか行動分析学の記事を書きましたが、基本的な考え方として「行動」とはくり返される行動のことを指し、行動を維持する要因は直後のメリット・デメリットにあるということです。
今回は、それをもう少しまとめてみたいと思います。
■■ くり返される行動の直前・直後に注目!
まずは、くり返される行動「歯を磨く」を例に考えてみたいと思います。あなたも毎日歯磨きすることが習慣になっていると思いますが、これもくり返される行動のひとつです。
この行動を行動分析で考えてみると、以下のようになります。
まず歯を磨くという行動があって、その前後関係に注目してみます。歯を磨く直前は「歯が汚い」という状況があり、歯を磨くことで直後は「歯がキレイ」という状況になります。
【歯磨き①】 |
直前の状況が、行動により改善されました。直後にメリットが発生したわけです。そのため、行動がくり返されるようになるのです。
メリットは人それぞれですので、「歯磨き」でもうひとつ例を出してみたいと思います。
「口の中がスッキリしない」という直前の状況があって歯を磨くという行動の直後に「口の中がスッキリする」という状況になります。
【歯磨き②】 |
この例でも、直前の状況が行動により改善されました。行動の直後にメリットが発生したため「歯を磨く」という行動がくり返し起こる。
歯磨きが習慣になるのはこういった理由によるものです。これらが複数絡んで行動がくり返されるのです。
■■ 行動の原因を考えるときに重要なこと
前で示したように行動の直前と直後で変化に注目すると、くり返されている行動が分析できます。まず、この原則を理解しておかないと、人の行動を変えることはできません。
これを応用すれば、人を動かすことが容易になるかもしれません。小手先のテクニックを学び、使うよりも原理原則をまず抑えておくことが人を動かす近道になるでしょう。
あなたも明日からこの原則で行動を分析することから始めてみませんか?