2012年10月7日日曜日

誰でも実践できる!!思考の歪みを矯正する第一歩




あなたは知っていますか?
ヒトのものの考え方は歪みだらけであることを・・・


今回は、私がマネジメントをするうえで、注意している “思考の歪み” とその “強制法” を、以前紹介した『クリティカルシンキング』を読んで学んだことをご紹介します。


みなさんは、こんなことはありませんか?


ニュースなどで凶悪な事件が起きたことを知ったとき、犯人が事件を起こした原因は犯人の頭がオカシイと考えるのではないでしょうか?

友人が仕事でミスを繰り返しているという話を聞いたら、不器用なやつだとか、ドジなやつだとか考えてしまうのではないでしょうか?

後者の場合、その友人の職場がマニュアルが整備されておらず、教育もないとても忙しい環境だと知っていてもです。ミスが起こりやすい環境であっても原因を友人においてしまいがちです。


このような思考の傾向を、基本的帰属錯誤と言います。


基本的帰属錯誤とは、他人の行動を考える時に、相手の性格や能力の影響を過大評価し、環境や状況の影響を過小評価する傾向である。言い換えると、他人の行動を説明する時は、外的帰属より内的帰属を好む傾向がある。 
 ※帰属=出来事の原因を何かの物事や誰かに特定すること
 ※外的=環境や状況、内的=性格や能力など



思考の歪み

思い返してみれば、このようなことは周りにありふれている。例を挙げたように私たちはヒトの行動の原因を誤って捉えがちである。このままでは友人関係もこじれてしまうかもしれないし、仕事でこのような誤った思考をしてしまっては、改善なんてできっこない。原因を他人の内面においた時点で成長は止まってしまう。


そのため、この基本的帰属錯誤という思考の傾向を理解し、対処していかなければならない。



歪みを矯正する

対策は簡単なこと。
他人を自分に置き換えてみる・・・ただそれだけ。


自分が仕事でミスをしてしまったと置き換えたら、真っ先にまわりの環境のせいにするだろう。
誰も教えてくれなかったし・・・とか、マニュアルに書いてないし・・・とか。
自分以外のところに原因を探すだろう。誰も自分の内面に原因を探すことはしない(冷静になれば、原因を探ることもあるが)。
だったら、他人の場合は? それでも他人の内面に原因をおきますか??

こうした考えを持つことで、広い視点から物事を見ることができ、より正しい判断ができるようになるかもしれない。


そうすれば人間関係は改善されるし、仕事もより質の高いサービスを提供できるようになるに違いない。私はそう信じています。


みなさんも、早速実践してみてください。思考の歪み強制する第一歩です。

自分がそのミスをしたなら原因をどう考えるか?